No.①

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少し奥にはブランコが見えた ゆっくりと近付き腰をおろす 思ったより低いブランコに少し驚いた 乗りづらいなと思いつつも軽く地面を蹴ると、ギィ…ギィ…と音を立て揺れ始めた ボーっと何もない一点を見つめながら揺れるブランコに身をまかせる 「ねぇ、何してんの?」 突然後ろから誰かに呼ばれハッと我に返った 声のする方を見ると同い年くらいの男が立っている 「………」 私が何も喋らずにいると 「隣いい?」
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