ハジマリ

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「ただいま」 「おかえり~」 妹のユカが俺を出迎えた。 「遅かったね」 「ん?そうか?」 「ごはん出来てるよー。」 「ありがと。で、何でヒロキが先に食べてるんだ?」 「ゆふひ、おほふり~」 幼なじみのヒロキが口の中を一杯にして話している。 「とりあえず飲み込めよ」 「おふ」 ゴクッ。飲み込む音が聞こえてきた。 「ユウキ、おかえり~」 「何で居るんだ?」 「いや~、ユカちゃんのごはんが食べたくてね」 「ユカ、変な奴を家に入れたらダメじゃないか」 「ごめん、お兄ちゃん」 「おいおい、不審者扱いかよ!ヒデーな~」 大袈裟な泣きまねをしながらヒロキが言った。
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