0人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんな事よりメシにするか」
「うん」
ユカが応える。
「俺はそんな事扱いかよ~」
ヒロキがまた泣きまねした。
「ごちそうさまでした」
三人の声が重なる。
「相変わらずユカちゃんのゴハンはうまいなぁ~」
ヒロキが腹を摩りながら話す。
「よかった~、お兄ちゃんもおいしかった?」
「あぁ、ユカの作るゴハンはおいしいよ」
「えへへ~よかったぁ~」
ユカが照れながら食卓を片付ける。
「それでヒロキはなんの用なんだ?」
「ん?あぁ、ちょっと外行かないか?」
「……あぁ。」
ユカに外出する事を告げて、ヒロキと外に出る。
「仕事の話しがあるんだ、ユウキも一緒にどうだ?」
「どんな内容なんだ?」
「よくわかんねーけど隣街の研究施設の仕事らしーんだけど…」
「大丈夫かよ?」
「多分…、でも金はかなりいいぜ!それに上手くいけば火星にも移住できるらしいし!」
「火星にっ!」
火星への移住は今はほとんど行われておらず、移住にはコネが必要だった。
最初のコメントを投稿しよう!