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宇「にっしー、離せー!」
西「んーどうしよっかな~?」
嫌がられると余計やりたくなるんだよね~♪
普段は宇野ちゃんにやられっぱなしの俺でも、宇野ちゃんと2人きりになると、S心が疼くんだよな♪
宇「もー離してよ~!」
西「ヤダ。」
宇「なんでよ~(泣)」
西「ん~じゃあ、今日から『にっしー』じゃなくて、『隆弘』って呼んで」
宇「え、なんで?」
宇野ちゃんがきょとんとしながら見上げてきた。
自然と上目遣いになっている。
うわー、睫毛長いし目でかいなぁ
西「呼ばれたいから。」
宇「隆弘って?」
西「うん。呼んでよ、隆弘って。」
宇「…………ってさ、」
西「え?」
宇「にっしーだって、あたしのこと宇野ちゃんって呼ぶじゃん…前までは実彩子って呼んでたのになんで…?」
西「…それはぁ…」
みんなに、俺の気持ちバレそうだからって言ったら宇野ちゃんはどんな反応するかな、気まずくなる?
そんなんだったら言わない方がマシ。
隆「……そういう気分だからかな。」
宇「…ふーん…」
と、少し宇野ちゃんの顔が曇った気がした。
西「宇野ちゃん?どした?」
宇「……なんでもない。は・な・し・て!」
西「………」
俺は大人しく宇野ちゃんを抱き締めてた腕の力を弱めた。
だって、今にも宇野ちゃんが泣き出しそうだったから…
西「…ごめん、苦しかった?」
宇「………苦しいよ…」
……心が。
そう、ポツリと呟いて宇野ちゃんは楽屋から出ていった。
西「…こ、ころ…?…」
鈍感な俺は考えても考えても、その言葉の意味が分からなかった。
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