第2章

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入院する日の前日。兄貴の計らいで、病院手前の都市に一泊した。 「これからマズイ病院食ばっか食うようになるんだから、旨いもん食ってビール飲んで、景気つけてから行こう。」 俺はありがたくそうさせて貰った。不安は勿論だが、まだ何も詳しい事は判らないし、とりあえずビールだよな!ってくらいにして。 翌朝、撫子からメールが入った。 [おはよ 今日の入院でしょ? 何処まで行った? 気をつけてね] [おはよー撫子ちゃん♪ 実は昨日のうちに出発して〇〇に泊まって、シャバのご馳走食べたんだよ! 今は、実感ないから旅行気分で移送されてるとこです☆ 後1時間位で着くんじゃないかな?] [〇〇より先に行ったことないから土地勘なくて判んないけど、案外〇〇から近いのね。 ま、どっちにしても、私んちからは遠いかぁ(>_<) 気をつけてね] [ありがとうございます☆ ぼちぼち着きそうだな! そんじゃ色々手続きしちまうからさ! 撫子も頑張れよ] [ありがとう また後でね] [またな!] そして俺はその病院に入院した。 兄貴と二人でこれからの簡単な予定を聞いて、大まかな予定を立てた。 今はまだ体調におかしな所はない。 なんで俺はこんな所に居るんだろ? なんて、今更ながら場違いなような気がしてた。
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