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髪の毛ペシャンコでヘンテコだからさーなんてふざけたものの、ちゃんと気持ちは言わなきゃいけないよな・・・って思い直して撫子にメールをした。
[俺さ。今になって思うんだ。撫子の写真貰っといてなんだけど、顔も声も知らない方が良いんじゃないかって。
撫子は今の俺にとって一番大切で、心の支えで、だけど一番会いたくない人なんだ。
もし、リアルに彼女が居たなら、きっと別れてたと思う。
そんなこんな色々考えて、やっぱり撫子と俺はメールだけで充分なんじゃないかって思うんだよ。
ごめんな]
撫子は[わかった]ってメールを寄越した。ホントは欲しかったんだろう。けどそれ以降一度も欲しいとは言わなかった。
そして、変わらずメールをくれた。
メル友の域を越えず、ちょっとふざけながら・・・
**
週末。
検査の結果が出て、今後の治療計画が告知された。
あからさまになる現状と、負けてられるかって思い。
なんとかなるべ?
でもちょっとヤバイかな?
なんていろんな思いが交錯する。
日曜日は兄貴が街に出ようと誘ってくれた。
[今日は兄貴が街に出ようって言ってくれたんで外出してきます!]
って撫子にメールした。すると
[良かったねー
行ってらっしゃい!
けど、いま「外出」してきます。を「外出し」してきますって読んじゃって、一人で笑ってしまった(笑)]
と、返信が来た。
相変わらず、笑わせてくれた。
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