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土日になると投与はなくなるから、幾分体が楽だった。しかし、見舞いに訪れた兄貴は、すっかり顔つきが変わってしまった俺を見て、かなりショックを受けた様だった。
元々、細マッチョ系だったのだけど、頬は痩けて、憔悴しているのは目に確かで。
それでもまだ、自分の足で歩く事は出来たから、外出許可をもらい、郊外のショップに連れていって貰った。
しばしの気晴らし。
何時間も出歩いた訳ではないのに、日曜日の夜はめちゃくちゃ疲れて、いつもは眠れずに不安に襲われた夜も、あっという間に朝になっていた。
月曜日の朝に
[昨日はいい気晴らしになった?
でも疲れちゃったんじゃない?
大丈夫?]
と、撫子からメールが入った。
もしかしてどっかで見てるんじゃ?なんて思ってしまった。
[おーおはよー
やっぱり、体力落ちてるみたいで、スッゲー疲れた(-.-;)
入院してきた時の服しかなくて、めっちゃ寒いから、兄貴にジャンパー買って貰ったよー]
[最近寒くなってきたもんねー
病院の中は空調きいてて、外気温わかんないだろうしね(笑)
けど、いい気晴らしになったんじゃない?]
[おお!
今日からまた頑張らねばなー]
そして俺は放射線治療を受け、抗がん剤投与を受けた。
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