第4章

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[撫子。俺、抗がん剤治療やめる事にしたよ。 キツいばっかりで、思った程、効果がなかったんだよ。 これから、抗がん剤治療で落ちた体力を徐々に戻して退院する。 抗がん剤治療がないと、吐き気とかもないから気楽だよ。] [どれくらいの目安で退院出来るかなぁ? 会える事は無いにしても、少しでも近くに帰って来れるなら嬉しい] [そうだなぁ。暮れまで様子見て、正月位には帰りたいよなー] [じゃ、それまで沢山食べて体力つけなきゃね!] 俺は、手術を受けることは言わなかった。転移している可能性は多大だが、一応開腹してみることにしたのだ。 [それにしても、抗がん剤治療が無いだけで、かなり楽だぜー やっぱり抗がん剤に殺られてたんじゃないかって思っちゃうよ! メールも長く打てるしな!] [うんo(^-^)o 私も嬉しい♪] 俺なんかの為に時間割いてくれなくても・・・そう思ったりもした。 けど、もう少しだけ撫子と繋がってたい・・・ そして・・・・ [俺さ。もしこんな事にならなかったら、撫子の事奪いに行っていたかも知れない。 撫子は迷惑かも知れないけどな。 今になって、ホント悔やむよ。 なんでもっと早く、ちゃんと声をかけなかったんだろうって。 早いこと思いきってれば、会いにも行けたかも知れない。 俺らしくもなくぐずぐずしてたの 何でだったんだろうな?] [ありがとう そういう気持ちを持ってくれただけで嬉しい。 元気になって、会いに来れるように頑張って] [うん。へこたれちゃいられないもんな!] そして、俺は手術を受けた。
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