第4章

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今年の春はどこに行こうか? 今年の夏はどこに行こうか? 春の桜も夏の海もあなたと見たい、あなたといたい・・・ うん。そうだよな。 今は寒くて凍えそうな状況だけど、きっと春はやって来るよ・・・ 春の桜の咲く頃には、きっと俺も・・・・ そんな事を思いながら、撫子から貰った曲を繰り返し聞いた。 体調の良い時には、デコメールなるものを使ってメールしてみたりもした。 というのも入院するまでほとんどメール機能を活用しきれてなかった上に、お茶を掛けてしまって機種変する事になり、せっかくだからデコメールも使ってみるか?なんて思ったからだった。 夜、眠れない時にはサイトに行ってデコメを入手したりもした。 少しでも余裕があるように見せたかったからかも知れないけど。 けれどそれも長くは続かなかった。 1日1通のメールも返せなくなって来ていた。撫子は [無理に文章入れなくて良いから、メール読んだら、空メールでいいから返信して。 見ましたの変わりに] そう言ってくれた。 俺はなるべく返信した。 半日も1日も過ぎてからの事もあったけれど・・・・ そして、いくらか体調のいい日。俺は個室に移された。 翌日、俺は撫子にメールをした。
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