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ブログを読んでいた限りでは、彼女は恋愛関係の男がいるらしい。その事で悩んでいたらしいのだが、コメントを入れる俺を気に入り、男心を知りたいから相談に乗って欲しいという。
現実でも俺はそんな役回りばかりだから、深く考える事なく相談にのる事にした。
確かに最初は相談を受けていた。真面目に考えて返信したし。
そしたら、「彼と別れる事にしたの。貴方の事好きになったから・・・だから私と付き合って!逢いたい」だって!
いや、びっくりしたね!
俺の事なんて何にも知らないじゃん?確かに親身になって相談にはのったけどさ。
それに俺は、据え膳食わねば・・・的な考えはない。
据え膳であっても、自分が惚れた女じゃなければそんな気にはなりゃしない。
それに、俺が人間的に興味があるのは、何故か冷たいコメントを返す・・・あの女性だけだった。
「悪いんだけど、俺はそんな相手を探してる訳じゃないんだよ。逢う気もないし、電話で話す気もないよ。」
「そんな事言わないで。逢いたいの。一度だけでいいから・・・」
一度だけと言いつつ、この手の女は一度うんと言ったら取り返しのつかない事になる。
俺の動物的な勘がそう警鐘をならしていた。
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