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俺は毎日メールした。お互いにブログを書いては、コメントを入れあったりした。
私はメールがしたいの。
そう言う撫子とのメールは楽しかった。
久々に自分から惚れたって事もあったからかも知れないし、思わぬ所で恥ずかしがる撫子が、別れた彼としていた事とあまりにもアンバランスで何とも言えず心をくすぐられた。
[今日も愛してるぜ!
撫子ちゃん♪
会社行ってきます!]
[おはよ♪
いってらっしゃい
気をつけてねー♪]
[あのー
何気に愛してるって
初めて言ったんですけど?]
[あは
ゴメン(笑)
なんか照れちゃって
茶化すのもなんか違うし、私もって言うのも軽いかな?って思って・・・
ありがたく頂いて心に納めときました♪]
ま、そりゃそうか。
2、3日前に男と別れたばかりだもんな。
俺は一人ニヤニヤしながら仕事に行った。
そんなウキウキしたメールを交わし、アドレスを交換して2週間。
運命の日。
なるべく普通にメールを交わした後。
俺は何も考えられなくなった。
自分の運命を呪った。
午後になって、撫子がメールを寄越した。
[お仕事忙しいの?]
[実は今日は休みで実家に居たんだー]
[お休みだったの?
何してたの?]
[昨日の夜DVD観てて寝不足でさ。昼寝してました!]
[えー?
平日お休みなら、逢いに来てくれれば良かったのにー(笑)]
[あーしまった(泣)
行けば良かったー]
[ホントにもう(笑)]
[風呂入ってくるわ!]
[ほい。
ごゆっくりー]
俺はこれ以上メールを続けるのはつらかった。
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