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『コレ…俺の部屋』
その一言で皆テレビをジッと見つめた。
ベッドからの撮影でテレビ、箪笥、テーブルの配置……カーテンに至っては色まで同じ。
真に私達のいる部屋その物。
誰も声をあげず、ただブラウン管の向こうの様子を伺っている。
暫くして誰とも無しに再生される。
踊り終わった中年の男性はふとカメラを取りあげる。
そこに映っているのは仕事着のまま寝ている原西さんがいた。
原西さんが寝ている間に部屋に入り、異様な行動に出たのだ。
思わず一人が悲鳴を上げると、こだまするように周りも悲鳴をあげた。
皆さっきまでの暖かい表情とは打って変わっての今まさに殺されるかの様な表情…………。
原西さんはその日、近所のネットカフェに泊まった。
今にも誰かがその部屋に飛び入りそうで私達もすぐに自分の部屋に入り、チェーンもかけた。
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