Vol.3

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こぶへいが自殺?? 夢であってほしかった。 何もかもが夢ならばどれほど楽であっただろうか。 私達二人の前にあるのは 現実。 紛れも無い残酷な現実。 通報した後、私達は事情聴取された。 後に学校中がその話題で一色に染まっていた。 私達が何故、何処で、どうやって見たのかと、まるでレポーターの如く問い詰める奴もいた。 里田も同じ様に聞かれ、喧嘩もあった。 そんな中突然、机を叩いて一人立ってる奴がいた。 バンッ!! 『いい加減にしろよ!そんなに先生が死んだ事が楽しいのか!?興味があるからってやり過ぎだろ!お前たちも死んじまえ!』 そう言ったのは数少ない こぶへいの味方生徒だった。 今までは自分も虐めの対象になるのではないかと、表に出そうにも出す事が出来なかったらしい。 死んでから味方になるとは、なんと偽善なのでろう、と私は思った。
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