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羽鳥が酒を見て言った
「酒は、俺達にとって1番大切なもんだな」
そう言って笑った。
小澤がキッチンから人数分のコップを持ってきて言った。
「よし、それじゃあ一杯やるか」
その言葉を聞いた皆は、待ってましたと言わんばかりに、コップに酒を注いで乾杯をした。
疲れた体に酒はよく回る。
私はコップの酒を飲み干す前に、いい気分になってきていた。
他の皆も、顔を赤くして、ほろ酔いのようだった。
酒があれば場所は関係ない。冬の山小屋だろうが、宴会場に変わってしまうのだ。
話の内容も変わらない、くだらない話に昔話。
酒も進み、冬の山小屋だというのに、体がポカポカだ。
体を暖めるという意味でも、酒は重要なのだろう。
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