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俺はまっすぐ帰るつもりだったのに、三人で喫茶店に来るはめになった。
俺はコーヒー。優はメロンソーダ。達也はコーラを飲んでいる。
「達也は何か部活入るのか?」
俺はコーヒーに砂糖とミルクを入れてスプーンで混ぜながら達也に尋ねた。
「当然サッカーだろ!?」
達也は親指を立てた。
「じゃあ中学生の時みたいに黄金のツートップ復活だね!」
「まぁな。俺と諒じゃ中学生レベルだと物足りないからな。」
俺はコーヒーを一口飲んだ。
中々いい味だ。
「なぁ、達也。うちらプロにならねぇか?」
俺は以前から考えてた事を達也に言った。
達也は俺のいきなりの言葉にコーラが口から吹き出そうになった。
「どうしたんだよ!いきなり!昔は散々なろうぜ!って誘っても興味なさそうだったのに!」
達也はかなり驚いている。俺の横では優も唖然としている。
「よくよく考えてたみたら、それ以外にやりたいことってないからさ。」
達也は俺の言葉を聞くと涙目になった。
「お、お前。ついに分かってくれたんだな!?俺は昔からプロになりたかったけど諒とじゃなきゃサッカーやってても楽しくないから諦めてたのに。」
達也の両目には段々涙がたまってきた。
こりゃ決壊寸前だな。
「悪かったな。まずは高校でトップを取ってからだ。」
「おぅ!」
俺の言葉に達也が答えると達也は涙を拭った。
「二人とも頑張ってね!」
優も嬉しそうにしている。
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