第2章

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「マダツボミ?草タイプが飛行タイプに相性が悪いことは知っているだろう」 《くねくねくね》 「つぼ!」 マダツボミがくねくねしながらぼくを振り返った。 「おまえ、ヒノアラシの代わりに戦ってくれるのか?」 「ちゅぼ!」 マダツボミのペラペラの葉が太くて力強い拳に見えた。 「任せたぞ、マダツボミ!」 くにゃっとうなずいてマダツボミはピジョンと向かい合った。 「マダツボミだからといって手加減はしない!全力で行くぞ!ピジョン!かぜおこし!!」 《ごおおおおおおおおおおぉ》 すごい風だ!目が明けてられない。 「マダツボミ!」 草タイプに飛行タイプの技は効果抜群。 最悪の展開が僕の頭をよぎった。 でもそれは杞憂に終わった。 風が止んで、目を開けてみるとマダツボミが変わらずくねくねしてた。 「そんな、かぜおこしは効果抜群のはず!?ピジョン、もう一度かぜおこしだ!!」 今度はちゃんと見た。 マダツボミはそよ風に揺れる花のようにしてピジョンのかぜおこしを受け流していた。 「む、無傷だと・・・ならば、ピジョン!たいあたりだあぁぁぁ」 ピジョンがスピードを上げながら降下して徐々にマダツボミに近づいてくる。 それが、ぼくにはスローモーションのように見えた。 マダツボミに当たる! そう思った瞬間。 《ごすっ!》 マダツボミのかかと落とし、もとい『つるのむち』が決まった。 ピジョン戦闘不能 ジムリーダーのハヤト との しょうぶに かった
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