予知する少女

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俺が、朝一玄関を出て耳にした言葉だ。目の前には、女の子が、こちらを見ながら立っていた。 年は、10代半ばくらいで、小柄だが、すらっとしている。服装は、体のたけにあってない黒い大きめのパーカーをきて、フードを深く被っている。 はっきり言って、俺には、この少女との面識はなく、よって死を宣告されるいわれは、無いのである。 「あはははは!そうか死ぬのか~」 取りあえず適当にあしらうことにした。「信じてないね?」少女は、呟いた。 「馬鹿にしてるね?」 なんか、ご立腹のようだ。 「浅見台高校1‐4」何かをつぶやき始めた。よく聞くと俺のプロフィールだ。 「蒼井なつ 趣味立ち読み 特技言い訳」 「なんで、俺の名前知ってるんだ?」 恐る恐る聞いてみた。 「今のは、アカシックレコードに記された物を読み上げただけです。」 「アカシ…なんだ?」 「アカシックレコード!そこには、この世の全てが記されているんです!一つの例外もなく…」 「この世の全て?」「そう、でも今記されていないことがおころうとしている。それがあなたの死です」 「記されてないなら死なないんじゃ無いのか?」 「そのはずなのですが、何者かが何らかの目的で、呪術的に書き換えたみたいなんです。それで、あなたに伝えにきたんです」 「つたえられてもね~」 「信じるのも信じないのもあなたの自由です。でも、歪められた世界は、確実に影響を現します。」そう言って女の子は、走り去っていった。いったいなんだったのか…取りあえず遅刻確定だなと、思い学校へ向かう事にした。
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