千羽鶴。

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おばあちゃんがまた入院した。 今回は少し長引くらしい。 お母さんが、突然言った。 「千羽鶴作ろうか。」 お姉ちゃんと私は賛成して、その日から千羽鶴作りが始まった。 けど、作ってみると結構大変。 しかも淡々とした作業だから飽きてくる。 私は折り紙を学校へ持っていった。 私は7時に家をでて、 8時に学校につく。 友達は15分くらいにくるので、暇なのだ。 私は学校につくと、窓側2列目、前から4番目の席に座った。 折り紙を広げ、 鶴を折る。 少ししてから、友達が来た。 「じろー何してんの?」 「ばあちゃん入院してるから千羽鶴折ってんの。」 「やってもいい?」 「いいよ。」 こうして次から次へと、学校に来た友達は千羽鶴作りを手伝ってくれた。 そのかいあってか、 千羽鶴は思ったより早く完成した。 お母さんとお父さんが、見舞いに行った。 千羽鶴を渡したら、すごく喜んでくれていたらしい。 お母さんが、 りさこの友達も手伝ってくれたらしいですよ。と言ったら、 余計喜んでくれていたらしい。 それから少し経って、ばあちゃんは退院。 お父さんと函館に行った。 家には千羽鶴が飾られていた。 すごく気に入ってくれていたみたいだった。 千羽鶴作って良かったと思った。 次の日、ばあちゃんは恒例のお小遣いをくれた。 でもこの時は少し違った。 「千羽鶴手伝ってくれた友達に、これでお土産でも買いなさい。」 そう言って、いつもより多く、お小遣いをくれた。 そのおかげで、いつもよりいいお土産を買えた。 おばあちゃん、ありがとう。
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