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「あら麗奈、抜け駆けかしら？」
「偶然の産物だから意図的にじゃないもん」
二人が何か話し合いをしてるみたいだけど、聞こえないくらいの小ささで話してるから聞き取りようがないです。
喧嘩してる訳じゃなさそうだし、俺は微笑を浮かべながらうどんのトレイを片付けに行きます。
「ごちそうさまっしたー」
聞こえないくらいでぶつっとそんなことを言っている俺。
口に出すことにその意義があるんだ、きっと。
戻ってみると二人の話は終わってたみたいです。
うどんをすすってました。
「……何で睨むの二人とも？」
「さぁ」
「どっちに座る？」
どっちでもよくね？
って言ったらぶっ飛ばされるんだろうね多分。
「じゃあ真ん中で」
四角のテーブルだから、荷物をどけて二人の横って形になるように座ってみました。
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