俺ラブ せかんどっ！

誕生日～始まりは何から？～

あ、そーいやちなみにだけど、麻衣はもちろん自宅待機。

例によって朝からベッド侵入があって大変だった。

寒さも本気を迎えているのに俺んちに乗り込むから麻衣の体が冷たいの何の。

触れてはいない、触れられたんだぞ。

……話が逸れた。

んで誤魔化すためにバイトの話があるー、とか言って来たわけよ。

「じゃあこちらなんかどうですかー？」

仕方ないので買うものはカバンで決定。

財布の中身は６０００円弱。

これはちまちま琢磨の残っていた課題とかを手伝って稼いだ分も入っていたりする。

バイト始まるまでの辛抱だから頑張る。

「んー、もう少し落ち着いた感じ？」

「じゃあこちらですかね」

落ち着いた感じ、これは俺が麻衣に求める願望だからな。

せめてベッド侵入の頻度を下げてくれたら……。

完璧なる阻止は既に諦めに入っている俺なのだった。