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「こんなことなら琢磨呼んだってよかったんじゃないのか……?」
チビチビと飲みつつ、俺は呟く。
こんなすぐ済むとは全く考えてなかったし、あぁ予想外。
出口に差し掛かりそうな所で、俺はちょっと固まります。
「橘……じゃなかった。麗奈じゃん」
なんかこういう展開の時はよく麗奈に会うような気がしているのは俺だけだったりするのかな?
麗奈もこっちに気付いたみたいで、友達とこっちを指差しながら話してる。
指を差すのはどうかと思うぜ……?
ニヤニヤしてる理由はわからねぇけど、麗奈が押されてこっちにやってきた。
「おっす麗奈。どした?」
「う、うん。ちょっと友達と来てて」
「そかそか。俺と話してて置いていかれないか?」
「だ、大丈夫。先に行ってるって」
なんだか悪いことしちゃったかなぁ。
俺を気にする必要なんかないのにな。
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