人生二段坂

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晋次が座布団に座ると、江雪はゆっくりと切り出した。 「初音と、会ったか?」 「……ええ」 「まさかあの子があんなに取り乱すとは…… だが仕方のないことだ。 誰だってああなることだろう」 ここで江雪は言葉を切り、 「この事を話すのは晋次、他の者ではお前が初めてだが、」 晋次の眼を真っ直ぐ見つめて、 「初音を嫁に出すことになった」
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