静かなる姫君

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晋次はふと気づいた。 「そういえば、他の人たちはどうしたんですか?」 すると小十郎は目を丸くして、 「え、まだ来ておらぬのか?もうとっくに護衛に加わっておったと思ったが」 青田は呆れ顔で、 「まあ、もうええやな。 帰ってからお前の仲間にはたっぷり文句言わせてもらうからな…… じゃあ、急ぐぞ」 そう締めくくり、新たに小十郎を加えた一行は、 日の傾きかけた道中を急いだ。
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