静かなる姫君

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「私ね、晋次はすごいなっていつも思ってたよ。 頭も良くてさ、全部一人でなんでもしてるし、嫌なことがあったっていつも笑って生きてる。 ……晋次って強いと思うよ。」 二人はしばしを見つ合った。 涼風がするっと頬を撫でていく。 側にいる初音からだろうか。 花の匂いがする。 「ちょっとあんまり言わせないでよ!私だって恥ずかしいんだからね」 初音が顔を赤らめながら笑う。 「ごめんごめん」 晋次も笑った。
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