静かなる姫君

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「おらおらお前ら早く眠らんか、明日は夜明けと共に出発だ」 青田は晋次の一件で機嫌が悪い。 晋次達はおとなしく従って、 すぐに夢の世界へと旅立つ…… 「……あれ?」 しかし晋次は眠れない。 一家離散以来修羅場をくぐってきた晋次だが、唯一野宿だけはした事が無かった。 地面が堅い。そして痛い。 疲れのせいで爆睡する先輩方の隣で晋次はひたすら寝返りをうつ。 間抜けな寝顔の宗介を見ながら、晋次は初音のことを考え続けていた。
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