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涙
ほどける髪に優しく伝う涙
眠り眠りにつく
ほら穴から目覚めた僕はあたりを見渡す
放しなくないものを手を離さない
きつく握りめた
君が痛がるなんて知らない
そんな冷たいことまで言って放したくないけど
泣き顔をみたら
そんなことできなくなる
優しく抱きしめて眠るときには
涙なんてみせないから
甘い声で囁いて
苦しまないように
堕ちた天使はもう戻れない
どれだけ罪を償おうとも
決してゆるされない
君そのものがこの世界にとって罪
その償いはちゃんと僕にして
卑怯でも凶悪でも何でもいいから
この世にとどまりさえいれば
どうにかなる
そっと強く抱き罪を愛し
かさねる
そんな僕の加速していく未来を
君は不思議そうな顔で
見つめながら
満足そうに笑う
ずっと君を愛せるようにと
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