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「拓哉はね、昔よく遊んでくれたお兄ちゃんみたいな人だったの。でね、私が14の時、拓哉が18かな、その時…付き合ったの…。」
「14と18…」
凄い…
「でね、ある日…見ちゃったの…拓哉が…」
ゴクッ
拓哉さんが…?
「浮気してた所を…。」
「……………、!、あ、そうなんだ!嫌だよね!アハハ!」
「…緑は拓海が女遊びしてるからそれが当たり前の事で驚かないってわかってて言ったの。」
「あ…ごめん…。;」
「でねでね、私メールで別れよって言ったの。そしたら…」
「そしたら?」
「『やっぱり拓海が好きなんだ』って言われた…。」
「はぁぁあぁあぁあ!!?」
「私、意地になって『そうだよ!!バカ!!』て送っちゃって」
「えぇえぇぇぇえぇ!!?」
「今、拓海を見ると拓哉に会いたくなるんだよね…誤解を解きたいの。」
「花音…」
そっか…花音も恋してたんだよね…
「お互い頑張ろ!!」
ギュッと花音の両手を握る。
花音は照れ臭そうに笑った。
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