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「うぐっ、ひぐっ、も…最悪…」
「大丈夫?ほらハンカチで拭きな。」
両手をグーにして目を擦る緑に、花音はハンカチを取り出した。
―が、
「ねぇねぇ」
「え?」
話しかけてきたのは先輩らしき男達だった。
「君、花園花音ちゃんだよね。」
花音?
「えぇ、まぁ。」
花音のテンションが下がった。
「可愛いねー、噂通りじゃん。」
「??」
「…用がないならコレで。」
花音が私の腕を掴んで去ろうとした…
刹那
ガシッ
「今から暇?帰宅部なんだよね?今から遊ばね?」
「―は?」
「花音っ;」
なんだか…やな雰囲気…。
「君も一緒にどう?可愛いし、俺達とカラオケ行こうよ!」
「やっぱり“類は友を呼ぶ”なんだね~」
な、何々?
なんか…変
「この子は巻き込まないで!!」
「ぐふぉっ」
………え?
花音が男のミゾを思いきり殴った。
鈍い音が聞こえたよ…。
、
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