第一章 夏の記憶

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《ケン君!目瞑って手だして!》 君は無邪気で太陽みたいな笑顔で、僕を呼ぶ。 《プレゼントがあるの!ケン君、明日誕生日でしょ?》 目を瞑ったまま君の声を聞く。 何かが掌に置かれ、チャリ、と金属音がなる。 《はい!もう開けていいよ?》 俺が目を開くと、
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