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僕はGパンをはくと今度は鏡の前に立ち、しゃがんだり立ったりを繰り返したり、ジャンプしてみたり、さらには明日に向けてボウリングの投げるまねをしてみたり
そんな事をしているうちに外はすっかり暗くなり、茶の間から母の「ご飯できたよぉ」という声が聞こえてきた
僕は部屋に戻ってGパンを脱ぎ、部屋着替わりのパジャマに着替えるとそのまま茶の間に向かった
僕はその晩ご飯をゆっくりと時間をかけて食べ終わると、ちょうど見たい番組の時間になったのでのんびりと茶の間でテレビを見ていた
するとそこに一本の電話が…
母が電話に出たので、おそらく長電話になるのだろうと思っていたのだが…次に出て来た母の言葉は
「孝太郎、涼子ちゃんから電話よ~」
僕はその言葉を聞いて、飲んでいたお茶を噴き出してしまった
僕はあまりに動揺してしまった為、少し慌てて母に
「あ、後でかけ直すよ」
と伝えた
そう伝えると僕は急いで部屋に戻り、自分の部屋にあるコードレス電話から改めて涼子に電話をかけた
涼子「はい、近藤です」
孝太郎「あ、もしもし…新藤ですけど」
涼子「あ~!孝太郎」
孝太郎「電話くれたよね、どうしたの?」
涼子「あのね、明日ボウリングに行こうって誘われたんだけど…」
孝太郎「うん…俺も誘われた」
涼子「えっ!?誰に?」
孝太郎「俺は裕太に誘われたんだけど…」
涼子「よかったぁ!私も明菜と裕太君に誘われたんだけど、ボウリングってやった事無かったし不安だったの」
孝太郎「なるほど…裕太が言っていたあと二人ってあなた達の事だったのね」
涼子「ねえ、孝太郎はやった事あるの?」
孝太郎「うちは父さんがスポーツ好きだからね、ボウリングも年に何回か行くよ」
涼子「最高何点取った?」
孝太郎「一番取った時で117点かな?」
涼子「それって高いのかな?」
孝太郎「どうなのかな?わからない…」
涼子「ねえ、孝太郎」
孝太郎「ん?」
涼子「明日晴れたらいいね」
孝太郎「そうだね」
涼子「外は雨だけどさ、せっかく出かけるんだもん、やっぱり晴れた方がいいじゃん」
孝太郎「そうだね…せっかく良い服着て行っても雨で濡れちゃったら台無しだもん」
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