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僕の名前は新藤孝太郎
地元の学校に通っている引っ込み思案で冴えない小学5年生
そんな僕の特技は算数の計算
終業式に貰う通信簿にもこの教科だけは毎回5がついているし、この授業の時だけはなぜか僕の周りに人が集まってくる
唯一自慢出来る特技と言ってもいいだろう
今日も家から学校までの道をトコトコ歩いていると…
「おっはよぉ~!!」
という声と同時に後頭部に強い衝撃が
その衝撃に耐え切れず、僕はその場にうずくまってしまった
数秒後、痛みが治まりゆっくりと顔を上げるとニコニコした一人の女子が
彼女は近藤涼子、幼稚園の頃からの幼馴染みだ
明るくてやんちゃな性格で、男勝りな子である、さらに付け加えるとしたらとても人なつっこい
孝太郎「痛っいなぁ~…叩く事ないじゃん」
涼子「別にいいじゃん、ねえねえそれよりさ」
孝太郎「何だよ」
涼子「算数の宿題やってあるでしょ、見せてよ」
孝太郎「またやってきてないの?」
涼子「だって面倒くさいんだもん、それに算数なんて無くたって生きて行けるし」
孝太郎「あのなぁ…」
涼子「いいじゃん、ねえお願い。今度の宿泊研修一緒のグループになってあげるからさ」
そういえばもうすぐ宿泊研修がある、その時に男子と女子でグループを作らなければならない。僕はハッキリ言ってこういうのは苦手だ…特に女子と一緒というのでなおさらである
そんな中、涼子は僕がしゃべれる数少ない女子の一人だ
そんな彼女の条件を、まあそれも悪くないかと思い、その条件を飲む事にした
孝太郎「しょうがないなぁ…わかったよ」
涼子「さっすが孝太郎!話が分かるぅ!じゃあ先に教室に行ってるね」
というと涼子は走って学校に向かって行ってしまった
僕もそんな彼女を微笑ましく思い、ゆっくりと学校に向かって行った
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