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あのドタバタした宿泊研修から三日が経ち、僕は再び何気ない毎日を過ごしていた
今日は金曜日、学校も職員会議なので午前中で終わった
僕の学校は週休二日制の為、明日と明後日はお休み
つまり学校が今日の午前中で終わるという事は、今日の午後から明後日までは僕たちは自由に時間を使う事が出来る
ある生徒は友達の家に集まってゲームをしようとか、また違う生徒は何処に遊びに行こうかとかいろいろプランを立てている。
もちろん僕も例外ではない
学校から家に向かう途中の帰り道、後ろから声が聞こえてきた
「おーい、孝太郎!!」
その声に気付き後ろを振り返るとクラスメイトの裕太が走ってきた
今では唯一無二の親友である篠原裕太は三年前に他県から引っ越してきたのだが、僕は何となく第一印象で友達になれそうな気がしたので転校初日に声をかけ、しばらく話しているうちに意気投合したのである
裕太「…ハァ…ハァ」
孝太郎「裕太…大丈夫か?」
裕太「…ああ、大丈夫だ」
孝太郎「あまり大丈夫そうには見えないんだけど…とりあえず呼吸ととのえようか」
と言うと二人はその場で深呼吸した
裕太は呼吸をととのえ落ち着きを取り戻すと
裕太「孝太郎、明日ヒマか?」
孝太郎「うん、予定は無いけど」
裕太「あのさ、ボウリング行かないか?」
孝太郎「ボウリングかぁ…」
裕太「今のところ俺含めて三人なんだけど」
孝太郎「うーん…たまにはいいかぁ、うん行くよ」
裕太「よし決まりだな、じゃあ明日公園に10時に待ち合わせで」
孝太郎「了解っす、あと二人誰が来るのか知らないけど楽しみにしてるね」
裕太「おう、楽しみにしてて」
と言うと裕太はそのまま走って帰ってしまった
裕太を見送ると僕も学校からの帰り道を鼻歌を歌いながら帰って行った
家に着くと早速タンスに向かい洋服を何着か取り出した
しかし僕はおしゃれにはあまり興味が無い為、タンスの中にあるのはジャージか似た様なTシャツばかりだった
そんなタンスを目の前に「ハァ…似た様な洋服ばかりだなぁ」と思わず溜息をついてしまった
そんなジャージやTシャツばかりのタンスの隅っこに 一本だけGパンを見つけた
早速そのGパンをはいて見ると意外とスッポリはく事が出来た
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