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騒ぎを聞き付けたミリが一真の部屋に入ってくる
ミリ「ンミャァ~」
一真「お、おおミリッ!!良いところに来たじゃん!早くこのネズミ持ってって!」
ミリは一真の目の前のネズミに近づき、そして
一真「ヒィィイィィィイ(泣)」
父「.......うおぉうッ!!その場で食ってるよ」
母「ダメぇ~、アタシ見てられないぃ」
母は額に手の甲を付けてフラフラと一階に降りていく
父「..........まあ......アレだ....あ~......ガンバレッ!!」
父は小さくガッツポーズを取り、そそくさと降りていく
一真「が、ガンバレって、ちょっとッ!!置いてかないでよぉッ!!ちょっとぉッ!!!!........うわあぁぁ......グロい」
ミリの食事はもう少し続きそうだ。CDコンポの電源を入れ、曲を流し、しっかりと目を閉じ、曲を口ずさむ
一真「ドゥンドゥンドゥンドゥン喰い尽くせぇッ♪......うわぁ、曲もリンクしてるし(汗)」
その曲に合わせるようにミリは食事を続ける........今までお気に入りだったこの曲は、今日をもってトラウマとなる
朝からグロッキーな一真は登校途中、いつものように慶次と 合流する
慶次「おっはよぉ~」
一真「あ......おはよう」
落ち込む一真の姿に慶次は拍子抜けする
慶次「ん~?.....どうかした?元気無いみたいだけど」
一真「........ミリがオレの部屋でお食事してたんだ」
慶次「ネズミとかスズメとか?」
一真「ネズミ......」
慶次「わぁ~(汗).......でもさ、ほら、獲物を取って来れるほど成長したってことじゃん」
落ち込む一真に慶次は精一杯明るく振舞い、慰める
一真「.......まぁ、確かにね。喜びたいけど、今のオレにはそれだけの力が残ってないんだよ(泣)」
慶次「あぁ~~はははぁ、まあ元気出しなって!」
一真「........よし、元気出そうッ!!さっきのことは忘れるぞッ!!」
慶次「それでこそ一真君だよぉッ!!」
さっきの悪夢をかき消し、心を一新して、一真は慶次と学校に向かう。慶次はいつも通りお気に入りの曲を口ずさんで
慶次「ドゥンドゥンドゥンドゥン喰い尽くせぇ♪」
一真「それやめてぇッ!!(汗)」
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