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ミリは食において色々と人間染みていた。例えば納豆、海苔、チョコレート、ポテトチップス、極めつけはカップ麺、更には父が冗談で与えたビール。どれもこれもキャットフードより箸が進む好物なのだから変わっている.......
父が晩酌する際には必ず何処からともなくやってきて、父に頭をこすり付け、甘えた声でビールをねだる。
父「お前、ホント人間臭いヤツだなぁ(汗)」
酔っ払うと、なぜかミリはゲーム中の一真に頭突きをかましてくる。何度も何度もしつこく......
一真「や、やめろって酔っ払い~」
ただ、そのしぐさがとんでもなく可愛いから憎むに憎めない一真「アッ!!あと少しで勝てたのにぃッ!!」
..........それでも憎めない
ミリは寝るとき大体一真の部屋と決まっていた。親が連れていって親の部屋で寝かせても、いつの間にか一真の布団で熟睡していた。
なぜか.........
母が言うには一真の部屋は散らかし放題散らかしているため、野生のミリにとってはジャングル染みた場所ということで落ち着ける場所なのではないか?と。
まぁ、一真からしてみれば失礼な話だ。
でも、おかげで冬場の寝床はミリの体温でぬくぬくできて助かるのだが。
ミリが小原家に来て約1年になるころ、近所でよく見かける片目の野良猫と付き合いだした。その時期、夜になるとミリはいつもソワソワしているようで、忙しなく家中をウロウロし、外から『彼』の鳴き声がすると、裏口にあるミリ専用の小さな出口にダッシュで向かう。
聞き慣れない猫の、おかしな鳴き声を聞き、一真は窓を開ける
一真「...........」
一真の目の前ではミリと彼氏猫の、いわゆる愛の儀式が行われていた。彼氏猫が一真をギロっと睨み付け、固まっている
一真「.......どうも、お邪魔しました(汗)」
それから二時間後
小原家の人間達はミリの体に変化を感じた
母「これって、やっぱり.........」
父「妊娠してるよな?」
一真「マジで?.......あの彼氏だな」
父「間違いなく」
更に二時間後......
父は段ボールを加工して何かを作っていた
一真「父さん、なに?それ」
父「ん?これはミリのお産場所。子供が産まれてからの母親は神経質になるから、こういう子育て出来る個室が必要なんだよ」
一真「......そうなんだ」
父がミリの個室を完成させた頃、隣で寝ていたミリに異変が生じる
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