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月日は流れて
一真は中学三年の夏を迎えていた
下校時、一真は久しぶりに帰宅途中の慶次とバッタリ顔を合わせた
慶次「なんか久しぶりに一緒に帰るね」一真「一年半ぶりくらいかな」
あの時より相当素っ気なくなった二人。会話も弾まない
久しく遊んでいない
今は慶次にも自分より大切な友達ができた。2つの近隣の小学校が一つの中学校で一つになる。人付き合いも2倍になる。その中で改めて気の合う者同士がグループを組むのは必然なのだろう
一真「あのさ、よかったら今からオレん家に遊びに来ない?」
慶次はうつむき
慶次「ゴメン、今からみんなで神谷の家に集まることになってるんだよね」
一真「.........そうか」
人は変わっていくのだ。昔のことは良い思い出........よく遊んいでた親友の雅人も、中学一年目で退学して、今は地元の不良グループの一員。自分のことなんて、もはや眼中にない存在になってしまっていた
必然なんだろう
寂しいことだけど、受け入れようと思う
確かに一真にも中学から親しくしている馴染みは結構いる。ただ、親友と呼べるほどの関係は無い、あくまで友達
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