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そして、瞳の病室には行かなくなった
そんなある日だった
一人の女の人が俺の病室を訪ねて来た
「翔太君ですか?」って
「はい、そうですけど?」って答えたらその女の人は俺の手を握って言ったんだ
「瞳の……瞳の病室にお見舞いに来てあげてください。」って
よく見ると女の人は泣いていたんだ
「瞳はいつも翔太君のことを待っているんです…お願いします。」って言ったんだ
俺は急いで瞳の病室へ向かった
ノックもしないで扉を開けたら
瞳が嬉しそうに「翔太。私ね、待ってたんだよ」 って言ったんだ
でも、その時の瞳は立つことも出来ないほど弱ってたんだ
俺は「ごめんな」って涙を流しながら何度も瞳に謝ったんだ
そしたら、瞳は「元気そうで良かった」って俺の心配をしたんだ
「瞳、ごめんな。俺、絶対瞳から離れないから」って言ったら
瞳は「ありがとう。私、翔太のこと大好きだよ」って言ってくれたんだ
「俺は瞳のこと愛してる」って海の日以来のキスをしたんだ
瞳も涙を流しながら辛いのに俺のキスに答えてくれたね
嬉しかったよ
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