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だから、知りたかった
だけど、あの日を境目に
瞳は俺と話してくれなくなった
きっと、この間の事だ
でも、俺はどうしても話したくて瞳の病室に行ったんだ
瞳は病院の先生と話していたんだ
聞いてはいけないと思ったけど俺は聞いたんだ
瞳は悲しそうに先生と話していたんだ
「先生、私はあとどれくらい生きていられるの?」って
俺は瞳が何を言ってるのか分からなかった
瞳が死ぬなんて嫌だったから
そんなこと信じたくなかった
先生は「長くて三ヶ月、短くて一ヶ月だね」って言ったんだ
俺は無意識のうちに涙を流していたんだ
瞳は、「残りの人生楽しく生きたい、恋をしたいな」って言ったんだ
先生は悲しそうな表情で瞳を見つめて
「悔いのない人生を生きなさい」って言ったんだ
医者がそんなことを言ってもいいのかな?って思ったけど
それがきっと先生が瞳にしてあげられる事だったんだね
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