第一章

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最初はじっと見つめるだけ。膨らんでいく珠が流れだしそうになると、舌先でそっと掬いとり啜る。 口の中にえもいわれぬ味が広がるのをゆっくりと味わってから、いまだ滲みでている傷口に口付け、丹念に舐めとる。
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