本編

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〝信治なのね〟 未来の声! テレパシーのようだ。 「未来か? 今どこに居るんだ!?」 思わず叫んで辺りを見回す。 〝それは、今は言えないの〟 「なんで言えないんだよ?」 〝街の、どこかに……〟 それっきりテレパシーは途絶えたのだが、未来のいる世界に離脱できたことがわかっただけでも嬉しかった。 街を隅々まで歩き回ってみるしかないが、何らかの拍子に肉体へ引き戻されてしまう可能性もある。 その前に捜し出さなくてはならない。 ここからだと十字路から伸びるそれぞれの道の先は、薄暗くてよく見えない。 月明かりや外灯が、ぼんやりと辺りを照らしてくれてはいる。 確か、月が出ているのは東だから、まずはどの方向へ進もう。 東へ進む 15ページへ 西へ進む 31ページへ 南へ進む 49ページへ 北へ進む 21ページへ
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