鬼ごっこのルール

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僕はこのルールを読んで思った……これ……鬼……ごっこ?……ごっこ遊び?……何処が!? 「鬼ごっこって……もはやごっこ遊びの原形留めて無いじゃない!?」 と咲きがこのルールを読んだ者の心の声を代弁する………。 確かに………軽傷及びある程度ならOKとか言ってる時点で僕等が知っている鬼ごっことはだいぶ違う……。 「いきなり何だ? 谷坂? 質問が有るなら手を挙げろ、常識だぞ……」 竹刀を背中に四本も持っている人に常識どうのと言って欲しくない……。 と、恐らく教室の生徒全員が思ったがそれを口に出す勇気有る人物はこの教室には存在しない……。 というかこの学校に存在しない。 「だが言いたい事は解る……だからまずどうしてこのルールに為ったか説明しよう……まず普通の鬼ごっことの違いからだが……」 伊良夏先生はそこで一回切って呼吸を整える……呼吸を整えなきゃいけない位長い話しなの?。 「まず普通の鬼ごっこでは、鬼が逃げ役を捕まえると逃げ役が鬼役に為るが……正直それじゃあ鬼役を逃げ役が倒せるというルールがおかしく為るし……現実的に鬼に捕まった人が何故鬼なる? 吸血鬼じゃ有るまいし……という意見が有り、リアリティが無いという事でこの鬼役に逃げ役が捕まると、逃げ役が鬼役に為るというルールは廃止された……」
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