鬼ごっこのルール

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どうせ消しゴム100年分とかそんなオチだろう……。 「確か……去年は夏休みに行く世界一周旅行だったっけ?」 伊良夏先生が思い出す様にそう言った瞬間、教室の空気が変わる……な……何だと……。 「しかもその家族までただで行けたからな……まあ金は国が出してるから問題は無いらしい……」 もう少し賢くお金を使った方が良いんじゃないの……国……だがタダで世界一周旅行か……これは優勝を狙うしかないじゃないか! 「後質問ないな?…………無いならルール説明も終わったし……帰るは……うんじゃあ刃世! 後は任せた、鬼ごっこ会議をしてそれから帰らせろ、あー後鬼ごっこは明日から出来るから……まあGクラスに戦いを挑む奴はそう居ないがな……じゃ!」 伊良夏先生はそう言いながら教室を出て行き、変わりに和火が教卓まで歩いて行き話し始める。 「このGクラスの大将を務める刃世和火だ改めてよろしくたのむ」 そう言って和火は頭を下げる、そして頭を上げる。 「では! これから鬼ごっこ会議を始める……要するに鬼ごっこの作戦会議なのだが、取り合えずGクラスの戦力を確認したい……今から全員に紙を配るから逸れに自分の所属クラブを書いて俺の前まで持ってこい……後拓斗、どうせ暇だろ? 手伝え……」 和火が僕を見ながら言う……はいはい解ったよっと……。
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