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「それじぁ、今日の続きはまた今度にするか……」
和火はそう言いながらノートを閉じ、教室を見渡しながら口を開く。
「それじゃあ皆、今日は取りあえず会議終了だ帰って良い………ご苦労様」
和火が会議終了宣言をするとクラスメイト達は鞄を持って立ち上がったりといった、それぞれの行動を始める………。
僕も帰り支度をするか………。
僕がそう思って足を踏み出した時一人の女子生徒がまるで拡声器で大きくしたかの様な声を出しながら立ち上がる。
「まだ私が!!! 自己紹介してないでしょうが―――!!!」
「うぇいぅ! また!? ていうか今度も誰!」
またビックリして変な声を出して仕舞った……! うぇいぅ! て何だ! よくそんな声が出たな僕!
「誰!!? フワッハハハー!! その質問に答える為に私は立ち上がったの!! 質問に答えてあげるからとっとと自分の席に座らんかい!!!!」
質問に答えてあげるって別に誰も答えをそれ程求めて無いし……ていうか灰川さんもテンション高いと思ったけど、この子はそれ以上にテンション高いな………。
僕がそう思って居る間にハイテンション少女は自己紹介を始める………。
完・全にこちらの事は無視だな、このクラスって人の話しを聞かない人が多いのかな………。
僕はもう説得は諦めて和火の横に戻る、和火も諦めたのかフーと一度息を吐くとノートをもう一度開く、すると周りの生徒も何かを諦めたのか鞄を置いて席に座る…………。
このクラスの生徒達は諦めるという事をわかっていらっしゃる。
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