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『初めは泣いてばかりの日だったわよ…あの子がお腹にいると知って、なんで今なの?って何度も神様に問いただした
でもね、京都行った時から自分に自信持てるようになって…
富良野では全然怖くなかったもん。永遠子がいたから
真実聞いた時も揺るぐ気持ちはなかった
私は海里を待つだけなんだ、それが私と永遠子の使命なんだって…
今やっとその使命が終わった。これからは私達が永遠子が旅立つまで見守っていく番よ』
『永遠子が旅立つ日か…なんか考えたくないな』
『いつかこの子に兄弟作ってあげましょう。兄弟いたら楽しいから』
『そうだな…』
永遠子がベットで泣きだした
私達は慌てて居間にあがる
海里が永遠子をあやし、私はそれを見ながら笑っていた
ごく平凡な場面
これを私は夢見てきた。今目の前にある場面は夢じゃなかった
もう夫は外出中ではない
私と永遠子が居るこの家にちゃんと帰ってきてくれる
私には長かった一年だけど…海里との愛が深まった
あなたを待ってよかった…ずっと…
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