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「う~ん、今日もよく働いたな~」
バイトが終わったばかりの体を伸ばしながら愛車のマグナ50に近づく佐藤。
(よし、今日も気持ちよく帰るとするか!)
エンジンをかけ、マグナ50に乗り、半キャップのヘルメットをかぶると、勢いよく国道J1号線に出る。
(しかし、この時間帯は相変わらず何も通らない国道だな………)
時刻は夜中の1時になろうとしている。
この時間帯の国道J1号線は人も車も通らない幽霊道路みたいになっている。
マグナ50のエンジンを全開に回し、約60km/hで国道J1号線を走る佐藤。
誰もいない道路を夜風を切って走る。
そして、誰もいない交差点で信号待ちをする。
しばらくすると、誰もいないのに信号待ちをするのがなんだかバカバカしくなった佐藤はもうすぐ青信号になろうとしているのを見切り発進しようとした。
そのとき
もの凄い勢いで黒いRZ-50が走り去って行った。
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