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「本当かよ!俺、結婚するんだ!!どんな相手なんだろう…」
永倉は勝手に妄想しながらお茶を啜っている。
「美華さん、僕は何歳まで生きるんですか?」
食べ終わった総司も興味津々に美華を見た。
『えっ…と、沖田さんは…(ヤバイ!!若くして結核で死ぬなんて言えない!!!)…あの、沖田さんはどうだったかな~??』
冷や汗をかいて視線を泳がせる美華を、総司は尚も目を輝かせて見ている。
『えっと、沖田さ…』
「「キャーーー!!」」
総司と永倉は急いで立ち上がり、外へ出た。
『な…何!?待って…』
二人について立ち上がろうとした美華は突然肩を掴まれた。
『…っきゃ!』
再び椅子に座ってしまった美華は後ろを振り返った。
「お嬢さん、危ないからここにいなさい」
そこには蕎麦屋の女将が美華の肩を掴んで立っていた。
「それに、お嬢さんまで外に行っちゃったら食い逃げになっちゃうよ!」
いたずらっぽく笑って、女将さんは美華を見た。
『…そっか、あたし財布持ってないんだ!でも、さっきの叫び声…何があったの?』
美華は女将さんに聞いた。
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