13人が本棚に入れています
本棚に追加
パァンッ!!
「つっ冷てぇ!!」
クラスの女の子が持っていたペットボトルがいきなり破裂し、右手首をつかんだ男の人の顔面に飛び散った。
「なっ、何!?」
不可解なことばかり。
自分がこうして心を乱すといつも。
いつもこんなことが起こってしまう。
最初は自分が引き起こしているものだとは思わなかった。
しかし、幾度となく積み重なることで、もしかしたらが確信へと変わっていた。
あの人の言ったとおり
自分は"化け物"だ。
『やっやだぁっ!!!!』
「まこっ!!」
あの人が嫌い。
あの人が嫌い。
あの人が怖い。
あの人が怖い。
男の人が嫌い。
男の人が怖い。
この力が怖い。
人を傷つけるこの力が。
男の人がこの力を引き出す鍵。
だったら、私が男の人に近づかなければいい。
心を乱さないように、近づかなければいい。
あの人も嫌い。
男の人も嫌い。
この力も嫌い。
早くその場から逃げ出したくて、私は全力で走り出したのだった。
.
最初のコメントを投稿しよう!