文化祭

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パァンッ!! 「つっ冷てぇ!!」 クラスの女の子が持っていたペットボトルがいきなり破裂し、右手首をつかんだ男の人の顔面に飛び散った。 「なっ、何!?」 不可解なことばかり。 自分がこうして心を乱すといつも。 いつもこんなことが起こってしまう。 最初は自分が引き起こしているものだとは思わなかった。 しかし、幾度となく積み重なることで、もしかしたらが確信へと変わっていた。 あの人の言ったとおり 自分は"化け物"だ。 『やっやだぁっ!!!!』 「まこっ!!」 あの人が嫌い。 あの人が嫌い。 あの人が怖い。 あの人が怖い。 男の人が嫌い。 男の人が怖い。 この力が怖い。 人を傷つけるこの力が。 男の人がこの力を引き出す鍵。 だったら、私が男の人に近づかなければいい。 心を乱さないように、近づかなければいい。 あの人も嫌い。 男の人も嫌い。 この力も嫌い。 早くその場から逃げ出したくて、私は全力で走り出したのだった。 .
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