文化祭

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神崎まこ。 ちっちゃくて、細くて 似てる。 そう思った。 誰かに振り向くことなんて久しぶりだった。 誰かを追いかけることなんて久しぶりだった。 むしろ避けていた。 むしろ忘れたかった。 あの忌々しい日のことを。 ただ重ね合わせているだけかもしれない、ただもう失いたくないだけなのかもしれない。 でも、それでも・・・・。 「じゃあさ、俺のこと女だと思ってよ」 彼女が赤の他人だと言うことも、彼女は無関係だということも、そう分かっているはずだった。 でも、自分自身という存在は、そんな概念もたやすくはねのけ、"今度こそは"なんて思考が働くばかりだ。 分かってる 守れなかったのは全て自分の所為だという事も。 君の翼をもぎ取ってしまったのは自分の所為だという事も。 俺の所為 俺が悪い 俺が気がつかなかったから 俺が助けられなかったから 俺が、俺が、俺が・・・・! 「俺さ、どうにも君が気になるみたいでさ」 罪は洗い流されることはない。 罪は、消えることはない。 「少しでも仲良くなりたいみたいなんだ」 君を殺したのは 他でもない 自分自身だから。 ・
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