文化祭

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「ここの体育館でさ、ライブやんでしょ!?」 『えっ、えっ!?』 「だからさ、まこもおいで」 『え、どこに・・・』 「おいで」 有無を言わさず腕を引きずられ、私の体は一本杉から引きはがされた。 瞬間、にこやかに笑う彼の後ろで、「・・・バカ」なんて囁きが聞こえたのは、気のせいだったのだろうか。 そういえば、ライブがどうとか言っていたけど、この人達もライブが目的なんだろうか。 ・・・背負ってるのって、ギターとかなのかな。 『って!!』 「ん?」 『近い近い近いっ!!』 気がつけば至近距離まで体を密着させられていて、思わず鷹丸の体を押し飛ばした。 結構な強さで押したのにも関わらず、彼は少し揺らいだぐらいで、繋がれた手はそのままだった。 その細いからだでも、筋肉はしっかりついているらしい。 「まこはちっちゃいな」 『なっ!?』 さっきからこんな風にくっついてくる意味が、全く分からない。 私の髪をくるくると弄ぶ彼は、にこにことした笑みを浮かべながら、私へと話しかけてくる。 もちろん会ったのも初めてだし、話したことだってない。 ・・・もしかして、というか、やっぱり 『不良だ』 そうに違いない。 ・
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