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私達は、4月櫂津中に転入してきた。
「珍しい性格だ」と周りに言われ、転入早々クラスの人気者となった。
双子というのも珍しく、周りからは変な目で見られた。
そんな私達に、仲良くしようとある4人が話し掛けてきた。
遙「はじめまして、黒簾黎架さん。」
内山遙。クラスの中でも一段と目立っていた、クラスの女子いわくイケメン。
彼のリーダーシップは、誰もが憧れると言う噂を耳にしたことがある。
私は微笑んだ。
黎「はじめまして、内山遙くん。私の事は遠慮せず"黎架"と呼んで。」
遙「じゃあ、僕の事も"遙"と気軽に呼んでくれ。」
「わかった」と返事したとき、周りの女子からのキツい視線が送られてくるのがわかった。
盛大なプレゼントだ。
苦笑いをしたそのときには、もう後ろに彼はいた。
絡「なにぃ?もう友達出来たの、黎架?」
絡破だった。
すでにクラスに馴染み、変な目で見られる事や睨まれたり周りに集られたりする事はなくなった、私の弟だ。
絡「んっ♪俺は絡破。気軽に"絡破"って呼んでくれ。」
遙「よろしく、絡破。僕は遙。僕の事も気軽に呼んでくれて構わないよ。」
絡「わかった。よろしくなっ☆」
その後、遙に紹介されて山本由里香、楠木柚葉、山野紅葉の3人を紹介してもらった。
交わしたのは、何の変わりのない自己紹介や家族の楽しい話だけだった。
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