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あれから十年がたった。
私もりっぱな大人になり、先輩のお墓を訪れた。
『ねぇ先輩。私も一人前になれたかなぁ。
私ね、先輩を大好きだったんだよ。 でもね、先輩を追っかけて死ぬのも、全部やめたんだよ。
先輩のために死ぬなんて言ったらきっとあなたは怒るから。
先輩のおかげでここまで頑張れたんだもん。
私は今彼氏を探してる。
大丈夫。先輩。私達もう仲直りしたよね?
だから彼氏作って先輩を落ちつかせたいんだ。
私がいつも先輩のこと考えてたら先輩落ち着いて寝れないでしょ?
でもね、なかなか彼氏できないや。難しいね。
ミサンガはもう切れそうなんだ。彼氏ができるのかな。
先輩は今天国でどうしてる?
幸せにしてるかなあ?
先輩が私のことどう思ってたかは知らないけど…
好きだったよ。先輩。
今までありがとぉ。
私、もう後悔しずに頑張るから、見ててね…先輩…。』
私は変われただろうか。
先輩と一緒にいた日々が、どれだけ離ればなれになってもあの頃の思いでを硬く繋いでくれるような気がするんだ。
私はがんばるよ。 先輩の分も。
先輩に教えてもらったことは忘れてないから。
ねぇ先輩………
私は先輩みたいに強くなれたかなぁ……。
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